ビジネスグリッドコンピューティング研究開発事業

システムの概要

 経済産業省によるビジネスグリッドコンピューティング研究開発事業。ビジネスグリッドコンソーシアム(富士通株式会社、日本電気株式会社、株式会社日立製作所により構成)が受託しました。

 グリッドコンピューティングとは、分散する複数のコンピュータを仮想的に高性能コンピュータとして利用する分散コンピューティング技術の一つ。コンピュータの中の使われていない処理能力や記憶容量を利用したり、複数のコンピュータを結んで分散処理したりすることで、1台のコンピュータでは対応しきれない大容量の処理を行う。

システムの特徴

 各種のプラットフォーム(IAサーバ、UNIXサーバ)、ミドルウェア(Webサーバ、アプリケーションサーバ、運用管理、DB)などの異機種やマルチベンダーソフトウェアが混在する分散したコンピュータ環境を構築し、それらをビジネスグリッドミドルウェアで連携しました。

 そして、急激なマシン負荷増大時のサイト内およびサイト間負荷分散による業務継続という場面でのビジネスグリッドミドルウェアの実用性を検証し、以下の成果を得ることができました。

・高負荷や災害時に、優先度の低い業務を縮退し優先度の高い業務へ組み込む作業を自動化することで、所要時間を手作業の190分から35分に8割短縮
・ITリソース拡張時の人手作業による人為ミスを削減
・災害時の業務継続に必要なバックアップシステムを自動的に立ち上げることにより、待機サーバが不要になるなどITリソース投資を抑制

ビジネスグリッドコンピューティング